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「あきんどPLAZA」の事務局です。今年度第6号、8月10日号です。 今年は本当に暑いですね、皆様、夏バテせずに過ごされていますか。 さて、8月10日というのは、いろいろな記念日なのです。
などとなっています。健康ハートの日は、夏場は汗を掻いて心臓によくないので制定したのかと思ったのですが、そうではなく、寒い冬場が危険であるので、冬に備えて夏から予防しようということだそうです。日本心臓財団のホームページは、心臓病の予防に関する情報がたくさんあり、お役立ちですよ。 さて、今回は夏休みでもありますので、地域と子供と商店街について考える特別企画も用意してお届けします。また、このメルマガへのご意見・ご感想も下さいね。
■もう一度「近い存在」になろう! 商店街が、地域やこどもにとって親しみのある「近い存在」「暮らしと一体」となった存在から、遠くなってしばらく経つ。それにはさまざまな原因があるが、ここではもう後ろ向きの話はやめよう。21世紀、もう一度「近い存在」「暮らしと一体」となれる新しい商店街像の提案をしたい。 さて、先日ある法律が国会を通過した。法律の正式名は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律」とちょっと面倒だが、簡単に内容を説明すると、以下のようになる。 つまり、今後公立学校の運営に地域の住民や保護者が参画し、自分たちのニーズを反映した特色ある学校づくりができることになった。いわゆる「地域運営学校」や「コミュニティスクール」と呼ばれる、教育改革の目玉、しかも法律も整備された国策だ。(9/9施行) これまでも、商店街では各種学校行事には協力を惜しまず、地域とのつながりを大切にしてこられただろう。だが、結果は普段の商店街を見れば分かるように、困ったときだけ応援団、便利なお手伝いさんでは、学校の先生には重宝がられても、消費者たる地域の子どもたち、その父兄の「近い存在」となることはできなかった。 だが、9回裏ツーアウト、商店街に絶好の打席がまわってきた。一打逆転のチャンスだ!だってそうじゃないですか。地域一番手は、なんてったって商店街以外あり得ないんですから。 ■コミュニティボンド(共通のきずな)をつくる どうして地域は活性化しないのか、という問いに、実に明快に答えてくれた一つのキーワードがあった。それが、この「コミュニティボンド」という言葉だ。コミュニティは共同体、ボンドは絆。これまで、地域といったとき、みんな「何々区」とか「何々町」という概念だった。しかし、「何々町」に住んでいても、働いていても、遊びに来ても、この「共通の絆、同じ思い」を持たない人の集まりは単なる集団であり、つながりはない。すれ違うだけの人。同じ何々町に住む人と思っても、実際の生活圏を見ると、その人はA区の住人でありながら、最寄り駅はB区にあり、いつも行くコンビニはC区にあったりする。そんな人にとってA区は単に住民票のある場所であり、子どもも高齢者もいなければ、地域の人と触れ合う機会もない。買い物はまとめて大型店ということになる。 地域再生は、まさにこの「ボンド(接着剤)」にかかっているといえる。そして、今回この「ボンド」が向こうからやってきた。学校を核とした地域再生、新しいコミュニティづくりをする絶好のチャンスが来たのだ。 ■コミュニティスクールを核とした「地域の生きる場づくり」 とはいえ、商店街にいきなり、その音頭をとってくれとか、教育に関するアイデアを出してくれ、地域をリードしてくれというのはあまりに酷だ。これまでの商店街振興策があまりうまくいかない原因でもあるが、ここはまさに、これから商店街がどういう役割、立場を演じていくのか、登場人物とその役割を明確にしていく必要がある。 次回は、「地域の生きる場」の持ち場の絵を描き、また具体的なプランの提案をしたい。登場人物は、保護者や地域住民、企業がぱっと浮かぶが、カギは「元気な高齢者」、「女性のネットワーク」、「NPO」、そして、これまで最も商店街と縁のなかった「父親」となる。
一店逸品運動の進め方とポイント ■啓蒙活動 逸品については、言葉は聞いたことはあるが、内容についてよく知らない人がほとんどである。そこで、まず、逸品について理解してもらうこと、逸品に興味を持ってもらうことが大切である。講習会の開催や、先進地視察を通じて、逸品運動の啓蒙を図る。 ■組織づくり ・プロジェクトチーム 逸品運動を、主体的に進める、中心組織をつくる。メンバー構成は、従来の組織にとらわれることなく、柔軟に考えるべきだろう。特に、店長や女将さんといった、販売の第一線に立つ人をメンバーに入れることを忘れずに。 ・逸品研究会 具体的な逸品の検討を行うための会合として、逸品研究会を、定期的に開催する。ここでは、できるだけ全員の意見が反映されるように、グループディスカッションを中心に進めていく。逸品研究会では、逸品探しと逸品づくりを行う。 ■参加者募集 商店間の意識や経営実態に格差のある、今の商店街の実情では、全員というわけにはいかない。たとえば、やる気のないメンバーに参画されると、逆効果になってしまうので、基本的に、逸品運動に興味のある人たちの、自主的な参加に基づく運動とする。 ■スケジューリング 参加者が決まったら、逸品フェア開催までの日程を決める。ここで、気をつけなければいけないのが、結果を急ぐあまり、計画をタイトにしすぎないことである。各店での逸品についての理解が浅いままに、フェアを行うと、逸品とはいえない商品が出てきたり、安売りしてみたりと、よい結果は期待できない。最短でも、半年はかけて準備した方がよいだろう。 ■臨店指導 逸品の検討には、個々のお店の事情が反映されなければならない。研究会では、なかなか打ち明けられないことも多いと思われるので、外部のコンサルタントを使って、個店指導をしてもらうとよいだろう。 ■逸品フェア実行委員会 開催時期の決定を始め、告知の方法はどうするのか、集客はどうするのか、各お店での対応はどうするのかなど、細かな内容まで、手作りで行っていく。 ■効果的な進め方 ・現場の声を生かす 逸品の取り組みについては、誰もが初心者である。幅広く意見を集める必要があるが、最も参考にすべきは、生活者や顧客の声である。したがって、日常的にお客様と接している人たち、一番良くお客様の声を知っている人たちの声を活かさければならない。特に、女性の意見を採用すべきである。 ・自分たちで考える 一店逸品運動については、単なる物まねでは成功しない。自分たちの商店街として、どんな方向でやるのか、どんなしくみを持つのかなどについて、じっくりと話し合うことが大切である。
IT導入による個客商売の進め方・注意点 前回、前々回の事例、いかがでしたでしょうか。小さな店でも、顧客データベースを導入することで、今までと違う商売が出来ることをお分かり頂いたのではないでしょうか。それでは、顧客データベースをつくる方法、つくる上、活用する上での注意点をお話します。 ■顧客データベースのつくり方 顧客データベースは、顧客情報を集めるところから始まります。集め方は、アンケート、スタンプカード、ポイントカードの会員になって頂く、インターネットを使うなどがあります。名前、住所などの他に、販売員が、店頭でお客様との会話で知り得た情報なども立派な顧客情報です。また、クレーム客からの聞き取り情報なども、有効な情報となります。 集めた顧客情報をどのようなプログラムで管理するかですが、必ずしもパソコンを使う必要はないのです。銀座のホステスさんは、紙の手帳で立派な個客商売をやっています。美容院の顧客カルテも紙の場合が多いです。その方が、現場で使いやすいからです。しかし、紙では間に合わない場合もあります。すぐに、誰でもデータを取り出せるのが、パソコンのいいところです。パソコンに詳しいスタッフがいるかどうかも判断の要因になります。自店にとって、何が一番ぴったりかを考えることが重要です。 ■つくる上での注意点 一番、重要なことは、なんのために顧客情報を集めるかを決めることです。また、使うイメージを掴んでおくことも必要です。4回目でお話したブティックでは、名前と購買情報しか入れていませんでした。その人のワードローブに合った洋服を仕入れることが目的だからです。通常、入れておくような年齢や好きな色などは、判断の邪魔になるから必要ないのです。住所は、葉書打ち出し専用のソフトで管理しているそうです。 いずれにしろ、お客様にとっては、顧客情報を集められることは迷惑な行為であるということを忘れないでください。そうすると、いかに快く協力して頂けるかという気持ちが出てきます。よく店の片隅にアンケートの紙が置いてあるのを見かけますが、机が狭くて書き難い場所だったり、紙自体が小さくて書きづらいということが、よくあります。こうした状況が「いかに、快く書いて頂くか」という気持ちがあれば、改善されるのではないでしょうか。また、スタンプカードやポイントカードで単に割引だけというのも、よくありますが、お客様の満足を考えれば、お客様が喜ぶような気の利いたプレゼントを、手を変え、品を変え、提供してみようという気が起きてくるでしょう。 ■活用する上での注意点 当たり前ですが、顧客情報は時間の経過につれて変わってきます。引越しや結婚で姓が変わる場合もあるでしょう。そこで、鮮度管理が必要になってきます。古くなってきた顧客情報が多くなってきた顧客情報は、使い物にならなくなってきます。足が遠のいたお客様の顧客情報は、最後の来店時から何年と決めて、割り切って削除することが、鮮度を保つコツです。しかし、その情報をうまく活用してアプローチをかけ、再来店を促すことも出来ます。また、そういうお客様から来店しなくなった理由を探るということもあるでしょう。 また、個人情報の取り扱いでのトラブルはテレビ、新聞などでも大きなニュースになっています。ニュースになるからということではなく、個人情報はお客様にとっては、とても大事なものです。くれぐれも、取り扱いは慎重にしてください。パソコンを使っての個人情報の取り扱いと言えば、インターネット上での暗号化だけを考えがちです。けれど、個人情報の漏洩は、実は社内で起きることの方が多いのです。机の上にお客様情報が、ぽんと放り出したりしてないでしょうか。明日、辞めるアルバイトやパートのスタッフが、悪意を持たないとは限らないのです。一時的な置き場所にも、十分注意を払ってください。また、パソコン上で保管する場合、誰でもが見られないようにパスワードを設定することは当然のことです。誰がどういうタイミングで個人情報を扱うかということは、しっかりとルールを決めておきましょう。お客様に、個人情報を書いて頂くときに、どういう目的で個人情報を提供して貰い、決して他に漏らすようなことはないことを一言説明するだけで、店に対する信用はまったく違ってきます。
■さいたま新都心 皇居のほとりから引越して早4年。関東経済産業局は他の行政機関(10省庁18機関)と共に、平成12年2月「さいたま新都心」に移転して来ました。さいたま新都心は、旧国鉄大宮操車場跡地など47.4haに広域行政機能、商業・業務・文化機能の集積を目指し10年かけて開発されました。 さいたま新都心のある「さいたま市」は、埼玉県の南東部に位置する県庁所在地です。平成13年5月1日に旧浦和・大宮・与野の3市合併により誕生し、平成15年4月1日に全国で13番目の政令指定都市となりました。 ■中心市街地 さいたま市には二つの中心市街地活性化基本計画があり、旧浦和市では平成12年8月に、旧大宮市では平成13年3月に策定されています。当局が入居する合同庁舎は、旧大宮市中心市街地の南の端に位置しています。基本計画は、古くから商業・業務・サービス機能が集積する「大宮駅周辺地区」、広域行政機能・高次の業務・文化機能の進む「さいたま新都心周辺地区」、歴史・文化と緑の拠点である「大宮公園周辺地区」によって形成されており、これらの地区を一体化するとともに融合させ、また、回遊性を持たせることにより、相互の特性を活かした活力あるまちづくりを行うとしています。 ■新都心の現状
商業振興室は合同庁舎1号館11階に入居しています。新都心見学を兼ねて、ぜひお立ち寄りください。
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